【外務省】内定者に聞く!官庁訪問のリアル

ルーベンス
官庁訪問対策外務省

1. はじめに

国家公務員志望の学生にとっての鬼門である官庁訪問…。
実は官庁訪問は、省庁によって傾向が異なります。
そして志望する省庁の特徴を把握することで、官庁訪問対策の質をぐんと高めることができます。

×KASUMIでは、各省庁の2020年度内定者の方々を対象として官庁訪問のインタビューを行いました。
既に8つの省庁の特集をしてきましたが、それぞれの官庁訪問の特徴はお伝えできているでしょうか。

本稿、最終回は外務省についてまとめました。

※2020年度の事前面談会・官庁訪問の内容を基に執筆しております。
※年度によって、選考方法は異なる場合があります。
※あくまでも個人の体験記であり、全ての方の官庁訪問が同じように進むわけではありません。

※全省庁に共通する基本的な官庁訪問の形式についてはコチラから👇

官庁訪問の各面接の違いについてはコチラから👇

目次

1.入口面接
2.人事面接
3.業務説明
4.グループディスカッション
5.出口面接
6.成功談・失敗談
最後に

1.入口面接

外務省は、官庁訪問の2日ほど前に当日のスケジュールをメールで送ってくださいます。入口面接では、職員の方にそのスケジュール通りに進むという確認をされます。あくまで形式的な事務連絡であると言えるでしょう。

また、官庁訪問の開始日より前からスケジュールが組まれているということは、志望調書の関心分野に沿って職員の方をマッチングしていると考えられます。志望調書を書く際は、なんとなくではなく、しっかりと考えて書くようにしましょう。

2.人事面接

⏰約20分、1〜2回/日

外務省の人事面接では、学生の人間性やメンタリティ、雰囲気などを詳しくみられます。面接官との会話の中で、面接官が気になったことを学生に質問するという形式です。例えば、自身の強みとそれに関連する具体的なエピソードを話すと、「じゃあ、こういう場面ではどうするのか?」という質問がされたそうです。

このように、外務省の人事面接の内容は面接官の裁量で決まる部分が大きいため、テンプレートのようなものはありません。内定者の中には、志望理由や入省後にやりたいことを聞かれなかった例もありました。

一方、外交に関する質問をされた内定者の方もいます。例えば政策への評価や、今後の展望などについての考えを問われる、などです。
他にも、志望調書に書いた興味分野以外の分野に対してどう考えているかなどの質問もあります。

外務省に入省する覚悟やメンタル面などを見ている面接であると言えるでしょう。

面接官の方は、オンラインの場合は事前に送られてくるメールで名前などを確認することができます。対面の場合は、面接が始まるまで相手の方はわからなかったそうです。

3.業務説明

⏰30分、1〜2回/日

外務省の原課訪問は、業務説明と呼ばれています。学生の業務に対する学びの場であり、選考の評価対象ではないと言われています。

外務省の業務説明は、職員の経歴の説明→学生による逆質問という形が基本です。
学生の興味、関心分野と重なるように職員の方が説明してくださるので、学生からとことん質問をしていくことになります。

業務説明でも、面接官となる職員の方の名前は、オンラインであれば事前に知ることができます。対面であれば直前に名前だけ知ることができます。

4.グループディスカッション

外務省には第3クールにグループディスカッションがあります。10人で20分と、人数に対する時間はかなり短いです。

学生はあらかじめ、賛成5人、反対5人で立場を振り当てられます。テーマと資料を与えられ、各人の準備時間は10分あります。この時間は、意見を組み立てるようにメモを取ることができますが、自分と同じ立場の人と打ち合わせをすることはできません。

テーマは、外交に関連するもので、日本の立場を考えるというものになっています。例えば、「国際援助に対する日本の政策」などです。

グループディスカッションでの評価が採用を左右するという学生たちの熱量がぶつかり合う場になります。冷静な対応が求められていると言えるでしょう。

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5.出口面接

採用担当の方から、官庁訪問1日を通しての評価コメント、そしてそれを踏まえて次のクールをどのように臨んで欲しいかを教えていただきます。例えば、「3日目が勝負です。(=グループディスカッションでの評価で決まる)」などがあります。

6.成功談・失敗談

官庁訪問は、待ち時間がとても長いです。対面の場合は、手持ち無沙汰にならないためにも、待ち時間を有効活用できるものを持っていきましょう。

また、面接では飾らずにありのままの自分でぶつかることをお勧めします。素の自分で臨んだからこそ、外務省に来て欲しいと言われた時の喜びも一段と大きくなります。

最後に

外務省は、学生の人間力が重視されている省庁というところに特徴がありました。
外務省への官庁訪問の参考になりましたでしょうか?

繰り返しになりますが、本稿はあくまでも内定者の体験談をまとめたものです。全て鵜呑みにせず、ご自身が必要だと感じた情報を参考にしていただければと思います。

そして、全9回に渡りお届けしてきた「内定者に聞く!官庁訪問のリアル」ですが、本稿が最終回となります。過去の記事と合わせてご活用ください。
少しでも皆さんの官庁訪問対策のお力になれれば幸いです。

この記事を書いた人

ルーベンス
ルーベンス
地方大学文系4年。極度の方向音痴だが散歩好き。趣味は祖父母とのLINE。座右の銘は「才能は有限 努力は無限」。

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