【総務省自治】内定者に聞く!官庁訪問のリアル

ルーベンス
官庁訪問対策総務省

1. はじめに

国家公務員志望の学生にとっての鬼門である官庁訪問…。
実は官庁訪問は、省庁によって傾向が異なります。
そして志望する省庁の特徴を把握することで、官庁訪問対策の質をぐんと高めることができます。

×KASUMIでは、各省庁の2020年度内定者の方々を対象として官庁訪問のインタビューを行いました。
既に7つの省庁の特集をしてきましたが、それぞれの官庁訪問の特徴はお伝えできているでしょうか。

第8回は総務省自治分野についてまとめています。

※2020年度の事前面談会・官庁訪問の内容を基に執筆しております。
※年度によって、選考方法は異なる場合があります。
※あくまでも個人の体験記であり、全ての方の官庁訪問が同じように進むわけではありません。

※全省庁に共通する基本的な官庁訪問の形式についてはコチラから👇

官庁訪問の各面接の違いについてはコチラから👇

目次

1.入口面接
2.人事面接
3.原課訪問
4.出口面接
5.成功談・失敗談
最後に

1.入口面接

総務省自治分野の事前面談会では、学生それぞれにメンターの職員さんが配属されます。メンターとは、官庁訪問期間中の面談のセッティングをしてくださったり、時には相談相手にもなってくださる方のことです。この方は、5年目の職員さんが担当されたそうです。

入口面接では、メンターから官庁訪問中の注意事項について説明されます。この際、面接中にメモを取ることは控えるようにと言われたそうです。これは、目を見て話を聞き、対話をすることを大切にしているからではないでしょうか。

また、入口面接では、学生の緊張をほぐす意味合いもあります。エントリーシートを見て、軽い雑談が交わされたようです。

2.人事面接

⏰20~30分以上、1回/日

人事面接では、志望動機の深掘りや、学生時代に力を入れたこと、就職活動の軸など、オーソドックスな質問を中心にされます。面接官が投げかける質問に対して、学生が答えるという形式です。

秘書課の課長補佐と面談した際には、補佐の赴任の経験や総務省での仕事について話を伺うこともできます。

そして、人事面接を通して特に見られている力として、適切に意思疎通を取れているかというコミュニケーション能力が考えられます。相手の話を聞いて自分の意見をきちんと伝えることが重要です。

3.原課訪問

⏰30分間、3回/日

総務省自治分野の原課訪問は、回によって性質が異なります。 昨年度の事前面談会の一例として、1クール目の初回では、訪問先の面接官からESに基づいた質問が投げかけられたようです。ESの深ぼりをされた後に、逆質問の時間も設けられています。それ以外では、訪問先の面接官の経歴や業務内容に沿って、学生側から質問をします。

原課訪問の訪問先は、第1クールでは課長補佐級の方、第2クールでは企画官、理事官のお話を伺うこともできたようです。2020年度は、面接官の経歴は面接の少し前のタイミングで聞けたそうです。訪問先は、学生の興味に合わせた方を当ててもらえます。

原課訪問で特に見られる力としては、幅広い分野に興味関心をもって、話を聞くことができるか、また、自分の話に興味を持ってもらえるように伝えることができるか、という能力が考えられます。入省後、自治体への出向が多く、幅広い方と関わることになります。そのため、色々なことに興味を持ち、相手が初対面の方でもスムーズにコミュニケーションを取れることが重要です。

4.出口面接

メンターの方に官庁訪問1日を通しての評価コメントをいただきます。また、その日を通じて感じたこと、志望度合いの変化などを質問されます。

5.成功談・失敗談

他の省庁でも同様ですが、1日をかけて行われるため想像以上に体力が必要です。全力を尽くせるよう、前日はしっかり睡眠をとって体調管理をして望むことを心がけましょう。

また、時事問題の話題があがることもあるので、新聞に目を通しておくことも重要です。総務省関連の記事を重点的にチェックしましょう。ちなみに、「総務省」と検索すると総務省統計局のデータの記事が多く出てきてしまいます。「自治体」と検索して、総務省自治分野に関連する記事を調べることがおすすめです。

最後に

総務省自治分野は、入省後のキャリアパスとして地方自治体への出向があるので、幅広い分野に興味関心を持てるか、自分の話に興味を持ってもらえるように伝えられるかといった力が重視されていることが分かりましたね。
総務省自治への官庁訪問の参考になりましたでしょうか?

繰り返しになりますが、本稿はあくまでも内定者の体験談をまとめたものです。全て鵜呑みにせず、ご自身が必要だと感じた情報を参考にしていただければと思います。

さて、2020年度内定者の方々を対象とした官庁訪問のインタビューをお届けしておりましたが、次回が最終回となります。
日本の外交を担う外務省の記事をお届けしますのでお楽しみに!

この記事を書いた人

ルーベンス
ルーベンス
地方大学文系4年。極度の方向音痴だが散歩好き。趣味は祖父母とのLINE。座右の銘は「才能は有限 努力は無限」。

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