【厚労省】内定者に聞く!官庁訪問のリアル
1. はじめに
官僚志望の学生にとって鬼門である官庁訪問…。
ですが、省庁ごとの官庁訪問の情報や特徴は、予備校に通っていなかったり、周りに内定者の方がいないと手に入りにくいですよね。
そこで、×KASUMIでは各省庁の20年度内定者の方々を対象としてインタビューを行いました。各省の違いをわかり易くするために、5つの面接の特徴を細かく質問しています。
第1弾は、新型コロナウイルスの最前線で戦うホットな省庁、厚生労働省です!
※2020年度の事前面談会・官庁訪問の内容を基に執筆しております。
※年度によって、選考方法は異なる場合があります。
※あくまでも個人の体験記であり、全ての方の官庁訪問が同じように進むわけではありません。
※全省庁に共通する基本的な官庁訪問の形式についてはコチラから👇
官庁訪問の各面接の違いについてはコチラから👇
目次
1.入口面接
2.人事面接
3.原課訪問
4.出口面接
5.成功談・失敗談
6.最後に
1.入口面接
厚生労働省の入口面接では、学生それぞれにメンターの職員さんが配属されます。
メンターとは、官庁訪問期間中の面談のセッティングをしてくださったり、時には相談相手にもなってくださる方のことです。官庁訪問中は、この職員さんと二人三脚で進んでいくことになります。
入口面接の内容は、アイスブレイク→ESに沿った質問→逆質問になっています。
厚労省の入口面接は、その後の官庁訪問での待遇を左右するものにもなり得ます。熱意を持って、厚労省になぜ入りたいのか、どんな政策の話を聞きたいか、どんな職員さんにお会いしたいかなどを話しましょう。説明会にあまり参加できなかった方にとっても、絶好のPR機会です。
2.人事面接
⏰45分〜1時間弱、1〜2回/日
人事面接では、志望動機の深掘りや、厚生労働省の働き方についての考え、ストレス耐性などを詳しく聞かれます。面接官がしてくる質問に対して、学生が答えるという一般的な形式です。
政策についての細かい知識よりも、「なぜ厚労省に興味があるのか」といった志望理由についての質問が多くあります。厚生労働省を志望する想いの強さを面接官に伝えることが重要です。
面接官となる職員の方の名前や役職は、面接が開始されるまで分かりません。
3.原課訪問
⏰45分〜1時間弱、1〜2回/日
厚生労働省の原課訪問は、職員の方の業務説明→逆質問が基本形です。
人事面接とは異なり、原課訪問では学生側から職員の方に質問をします。現役職員の方と1対1で、しかも学生が主導して厚生労働省の業務や政策についてお話しできる貴重な機会です。
原課訪問でも、相手となる職員の方の名前や役職を事前に知ることは出来ません。事前にどの分野の方と当たったらどんな質問をしたいか、考えておくと良いでしょう。もちろん、業務説明を受けて抱いた疑問もどんどん職員の方に質問しましょう。
厚生労働省の原課訪問では、基本形と全く違う形式で進められる職員の方もいます。例えば、いきなり「厚労省でやりたいこと、そのために必要なツール、反対意見をどうするか」を聞かれたり、業務説明なしに質問を求められたりという方もいました。必ず職員の方の業務説明から始まるとは限らないので、定形外の進行がなされた場合でも対応できるように心の準備をしておきましょう。
4.出口面接
メンターの方に官庁訪問1日を通しての評価コメントをいただきます。ここで次のタームに呼んでいただくことが、選考通過の条件となります。ちなみに、 「あなたは極めて高い評価です。」「面接はここで終わりです。(=次のクールはありません)」 などがあります。
出口面接の時点で既に1日を通しての評価は出ているため、出口面接はあまり重要視されていません。しかし、出口面接で官庁訪問を通して志望度が変化したかを聞かれることもあります。最後まで気を抜かないようにしましょう。
5.成功談・失敗談
官庁訪問は、いつ面接に呼ばれるかわからない状態で1日中待機することが求められるため、想像以上に疲労が溜まります。思考力と体力が限界を迎えた中でも複雑な議論が展開されて、若干的外れな質問をしてしまうこともあるそうです。面接の終盤まで集中力を切らさないようにする対策を十分すぎるくらい取っておくことをお勧めします。
例えば、睡眠時間をしっかりとる、ご飯をしっかり食べる、休憩の合間に糖分を摂るなどがあります。面接の待ち時間に受験仲間とコミュニケーションを取ることで気持ちを落ち着かせる方法もお勧めです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
厚労省は、なぜ厚労省を志望するのかが重視されている省庁というところに特徴がありました。今後の投稿も読んでいただければ省庁ごとの違いがより分かりやすくなりますので、お楽しみに。
繰り返しになりますが、本稿はあくまでも内定者の体験談をまとめたものです。全て鵜呑みにせず、ご自身が必要だと感じた情報をを参考にしていただければと思います。
次回は脱炭素社会の主役、今をときめく環境省です!
次回は、最近エネルギー分野でも熱い!経産省の記事をお届けします!
(2021/02/18修正)