【政治・国際区分】専門試験の直前期はどう過ごす?

ルーベンス
試験対策専門区分

はじめに

国家公務員の春の専門試験まで、あと2か月となりました。
そこで、専門区分の試験に向けて直前期の勉強してる方や、受験するかどうか悩んでいる方の参考になるよう、実際に専門区分の試験に合格した方へのインタビュー記事を執筆しました。

なお、専門区分受験の申し込みは3月18日からです。申し込み忘れがないように気をつけてください。

今回は、政治・国際区分で合格したポテトさん(仮名)にインタビューしました。

目次

ポテトさんの基本情報
スケジュール
一次試験勉強法
二次試験勉強法
インタビューを通じて
最後に

ポテトさんの基本情報

大学:関西国立大学法学部
選択科目(択一):行政学、行政法、国際法、国際事情
選択科目(記述):憲法、政治学、国際関係ABで準備していて、本番では国際関係A
受験勉強開始時期:3年の5月から(ゆるっと)
予備校の利用:有
教養区分の受験:有

—— 本日はよろしくお願いします。まず初めに、簡単なプロフィールと内定までのスケジュールについて伺ってもよろしいでしょうか?

ポテトさん…関西の大学の法学部4年生です。
政治国際区分で合格して、官庁訪問で内定を頂き、来年から国家公務員として働く予定です。大学では、法学部で政治学を勉強していました。

政治国際区分の勉強自体を始めたのは、3年の5月からです。私は民間就活に時間を取られ、教養区分は一次試験で落ちてしまいました。

民間就活が終わった12月から、切り替えて本格的に勉強に力を入れ始めました。専門区分で合格後、官庁訪問で内定を頂きました。

スケジュール

——専門試験の勉強スケジュールについて、もう少し詳しく教えてください。

ポテトさん…
一次試験までは、とにかく択一に絞って勉強をしていました。
3年春〜夏
教養区分を受験した9月までは、数的処理を重点的に勉強していました。
並行して、専門で利用しようとしていた、択一の政治学と憲法も進めていました。

3年秋
専門区分での受験を決めてからは、択一の主要科目である国際関係、国際法、行政学の勉強をはじめました。主要科目とは、受験が必須の科目です。

3年冬
上記に加えて、択一の行政法もはじめました。

4年春
1次試験終了後、記述の勉強を開始しました。

一次試験勉強法

—— 踏み込んで、具体的な勉強法や、予備校の有無などについて教えてください。

ポテトさん…予備校には通っていました。
択一の勉強法については、民間就活が終わるまでは、主に予備校の講義を見て勉強していました。民間就活の終わった12月あたりからは、問題集での演習を始めました。

おすすめの問題集は過去問です。ただし、いきなり国家総合職の過去問に取り組むのは、大変だと思うので、スーパー過去問ゼミから進めるのがおすすめです。

勉強時間としては、就活が終わるまでは忙しく、1日2時間程度、出来ない日の方が多かったような気がします。民間就活が終わってからは、なるべく予定を入れず、朝から晩まで勉強するようにしていました。

—— 直前期はどのような対策をしていましたか。

ポテトさん…択一の過去問集を主要科目は1月までに1周、2〜3月で2〜3周やりました。4月はその中で苦手なところの復習を行いました。

過去問で間違えた問題を繰り返し解くことで、記憶を定着させていました。解答に書いてある解説を読んでマーカーをひいたり、知らなかった情報をノートにまとめたり、過情報の集約も行っていました。

このノートは、新しい情報を書く際に見返したり、直前期に見返すことで、視覚から記憶させることを心がけました。

どうしても覚えられない条約名などは、付箋に書いて部屋に貼ることで、何度も目にするようにしていました。とにかく択一は記憶です。

二次試験勉強法

—— 二次試験の対策についてもお聞きしたいです。

ポテトさん…人事院面接については、面接カードは書いていたものの、面接練習などは時間的に準備があまり出来ませんでした。民間就活での面接経験を生かして挑みました。

—— 具体的に、どのような手法が人事院面接で役立ちましたか?

ポテトさん…面接慣れしていたというところも大きいです。加えて、民間就活で自己分析を徹底的に行っていたので、その点も生きたと思います。民間の面接を繰り返す中で、自己分析が深まっていきました。
それ以外の自己分析は、自己流で進めました。自分の過去にあった出来事を時代で区切って書き出し、辛かったこと、楽しかったこと、頑張ったことなどを整理しました。

人事院面接は、あまり深堀りされることは多くないので、きちんと対策していれば特別心配することはないと思います。

—— 記述対策についても教えてください。

私が始めたのは一次試験終了後の5月でしたが、択一の過去問を1〜2周やり終えたあとの3月から、軽く記述の演習を始めた方がよかったなと思っています。

論文の勉強法は、科目によって変えていました。
憲法は、択一の知識も必要な上に、論証を覚えなくてはいけません。論証とは、前提となる憲法の知識と結論の組み合わせのことです。
したがって、論証を使って記述する練習を進めました。

国際関係は、択一の知識をそのまま活用できます。ただし、出題範囲が広いので、択一と同じように知識を詰め込む勉強法をとりました。つまり、基本書を読んだり、過去問を繰り返したりしていました。私が使っていた基本書は有斐閣の『国際政治学』です。

政治学は、試験委員の専門範囲が出題に色濃くでる傾向にあります。そのため、試験委員の方の本を読んで、その方の専門分野を重点的に勉強するのがおすすめです。
試験委員の情報は官報に載っているので、ぜひ確認して欲しいです。

インタビューを通して

—— 受験勉強中に心がけていたことやメンタル面で気をつけていたことなどあれば教えてください。

ポテトさん…私は家であまり集中できるタイプではなかったので、気が乗らない時などは、大学の図書館や予備校の自習室など外で勉強するようにしていました。
また、モチベーションを保つために、志望省庁のイベントに定期的に参加していました。

—— ありがとうございます。最後に、記事を読んでる方々に、今から何をするべきかと、メッセージを頂きたいです。

ポテトさん…今からの時期は、広く復習するよりも覚えきれていないところや苦手な部分を集中して潰すことが大切だと思います。
政治・国際はとにかく過去問を繰り返し解くことで、点数を確実に合格点まであげることができます。
最低2〜3周は今からでも間に合います!

コロナで大変な中で、勉強が出来ているのはすごいことだと思います。自分に自信を持って、ぜひ最後まで頑張ってください!

—— 本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

最後に

今回は政治区分で合格したポテトさんにインタビューして、実際の勉強法やスケジュール管理などについてお聞きすることができました。
専門区分の試験まであと少しですが、この記事を読んでくださった皆様のお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人

ルーベンス
ルーベンス
地方大学文系4年。極度の方向音痴だが散歩好き。趣味は祖父母とのLINE。座右の銘は「才能は有限 努力は無限」。

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