【2024年度内定者】教養区分振り返り座談会
はじめに
近年注目が高まりつつある教養区分。官庁訪問前年の秋に実施されることもあり、例年多くの学生が受験します。内定者は教養区分をどのように対策したのか、3人の内定者に座談会形式で振り返ってもらいました!
登壇者
A(修士2年、省庁内々定)
B(学部4年、省庁内々定)
C(学部4年、省庁内々定)
目次
対策スケジュール
民間就活との両立
使っていた教材
論文対策
苦労したこと
司会:対策のスケジュールを教えてください
B:私は3月頃予備校に入って、勉強自体は6月から始めました。まずは、数的処理と文章理解を進めました。8月が終わるころには、それぞれ予備校のテキスト1冊を終えました。9月に入ってからは、過去問の数的処理と文章理解を時間を図って解いて感覚を忘れないようにしつつ、知識分野のインプットに時間を使っていました。
C:私は、まず試験自体を知ったのが、7月に行った省庁のインターンでした。そこから、教材を1周することを目標に勉強に取り組んだのですが、あまり本腰を入れられず、直前期に詰め込んで一夜漬けのような状態で試験に臨みました(笑)
A:私は、6月くらいから対策を始めました。6. 7月は問題集を解いて、8月くらいから過去問を解き始めました。独学だったので、過去問は人事院に開示請求をして手に入れました。9月中旬には大学院入試があったので、9月に入ってからは大学院入試の勉強をしつつ、入試が終わってからは1日6〜7時間くらい教養区分の勉強をしました。
司会:皆さん、夏休みは試験対策に時間を使っていたのですね。当時、3年生だったBさん、Cさんは民間企業のサマーインターンの時期とかぶっていたと思うのですが、民間就活との両立はどうされていたのですか。
C:私は民間企業のサマーインターンには一つも参加しませんでした。3月の本選考と春試験がかぶるほうがリスクが高いと思ったので、夏休みは試験勉強に全振りしました。
B:私は、8月に3つほど民間企業の1ディのインターンに参加しました。良かったのは、自分に合わない業界を見つけられたこと。でも、続きの9月のイベントに割く時間はなくて結局優遇がもらえませんでした。
司会:皆さんそれぞれですね、体験談ありがとうございます。ところで、試験対策の教材はどんなものを使っていたのでしょうか。
A:私は、定番のスーパー過去問と、春試験の教養問題の過去問がまとめられた赤い分厚いテキストを使っていました。特に、数的処理と判断推理のスーパー過去問にはお世話になりました。
B:私は、予備校の問題集と高校の教科書を使っていました。未習の社会科学に関しては予備校の映像授業を活用して、既習の人文科学や自然科学については高校の教科書で復習していました。
C:私も春試験の教養問題の過去問がまとめられたテキストを使っていました。あと、速攻の時事っていうテキストは、端的に時事がまとまっていて直前期の暗記によかったです。小論文バイブルという本も短期間で小論文の書き方を理解するのに参考になりました。
司会:なるほど、論文の話が出てきましたが、皆さん論文はどのように対策されていたのでしょうか。
A:私は時間感覚を掴むために1回解いただけでした。大学院入試の対策で論文を書く練習はしていましたし、添削してもらうわけでもないから対策のしようがないなと思っていました。
B:私も1年分セットで解いただけでした。予備校の添削の提出期間には間に合わなかったので、知り合いの教養区分に合格した先輩に添削してもらいました。
C:私も対策は特にしていなくて、書き方を1回練習しておけば大丈夫なのではないかな、と思います。
司会:なるほど、合格者に見てもらうというのはいいですね。
B:そうですね、異なる視点から意見をもらうのは勉強になりました。身近に合格者がいなければ家族や友人でも大丈夫だと思うので、他の人に見てもらうのは大事だと思います。
司会:6月くらいから皆さん対策を始められたということですが、対策する中で苦労したことはありますか。
C:私は、試験のことを知ってから本番まで2か月くらいしかなかったので、短期間の中でどう勉強計画を立てるか、という点に苦労しました。また、春試験のほうはネットにも記事が多くて情報を集めやすいけれど、教養区分はそうではなかったから、情報を入手するのが大変でした。
B:私も情報を手に入れるのに苦労しました。本当に最初は何が何だか分からなかったので、情報を得るために予備校に入りました。試験内容でいうと、社会科学が、範囲が広く未習部分が多かったので苦労しました。ここに関しては予備校の映像授業を活用できたのが良かったです。
A:私は大学院入試との両立が大変でしたね。ただ、お二人が言うように情報の少なさも感じていて、合格者の参考になる事例がないのは難しかったポイントでした。
司会:たしかに情報格差はありますよね。情報が少ない中でも皆さん工夫して勉強されていたのですね。今日は、貴重なお話をありがとうございました。
A,B,C:こちらこそありがとうございました。この記事が同じ悩みを抱える後輩たちのお役に少しでも立てれば幸いです。